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今国会は格差問題が最大の焦点となっている。 脳梗塞(こうそく) 巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏や政治家の平沼赳夫氏を襲った脳梗塞。両氏とも懸命なリハビリに励んでいるが、同病でのワースト死亡率1位は長野県だった。 くも膜下出血、胃潰瘍 くも膜下出血と胃潰瘍・十二指腸潰瘍で1位となったほか、ほかの病気でもワースト3に入ることが多かった岩手県。 心筋梗塞、脳内出血 急性心筋梗塞、脳内出血で1位となった高知県。飲酒量との関係も指摘されるが、同県は「最近の若い人はわかりませんが、昔の方はお酒をよく飲んだ。少し飲む分には血液をよくして良いのですが、長期的に大量に飲むと、血管が詰まって高血圧につながる。また、飲む方はあまり食事を取らないので、栄養が欠けてしまうんでしょう」(健康づくり課)と分析し、「生活習慣病対策」に取り組む方針だ。 糖尿病 13年連続1位という不名誉な記録を更新中の徳島は、05年に「糖尿病緊急事態宣言」を出した。担当者は、原因について「食べ過ぎと運動不足です」と苦笑する。 http://www.yukan-fuji.com/archives/2007/03/post_8667.html ■各県別、全国病気・死因ワーストランキング。3 25年間に及んで日本人の死因トップを独走する『がん』。2005年度も約32万人の命を奪ってきた。 厚生労働省の人口動態調査による都道県別の死亡率ワーストランク第3弾は、がんに焦点を当てた。あなたの出身・居住地は何位になっているのか。上位地に関係する方は、くれぐれも留意して、病魔に負けないでほしい。 肺がん吉田拓郎さんや柴田恭兵さんも見舞われた肺がん。その死亡率1位の和歌山県は、「原因の調査はしていません。裏付けてはいませんが、一般的に喫煙も問題のひとつだと思う」(健康づくり推進課)と分析する。 「肺がんの順位は、過去にも(ワーストの)1ケタ台が多いので、原因究明する準備段階ですが、難しい。ただ、1ケタ台が続いているので因果関係は究明していきたい。地元の医科大に研究依頼も考えています」
胃・食道・結腸・膵(すい)臓・皮膚がん8年連続で自殺死亡率1位という不名誉な記録を更新中の秋田県は、多くのがん死亡率でもトップとなってしまった。 同県は、「がん自体、原因がなぜなのかが特定されていないので、対策も難しい」(福祉課)と頭を抱える。 それでも、「早期発見のため、検診の環境を整え、検診者を増やそうとしています。検診者の環境整備としての補助金も多くと考えています」と意欲的だ。今後も、「2007年度は、がん対策基本法に基づいて、いろいろと計画する予定」という。
喉頭がんがん多発を余儀なくされている秋田と同率1位となった青森県。保険衛生課は、「毎年順位の変動が大きく、年度で違うので、原因は何とも言えません」と話すが、「たばこが一番の要因かな」とこぼす。「喉頭がんというより、肺がんも含めて、たばこ対策の一環として取り組んみたい」
肝臓がん島田洋七さんの『がばい(佐賀弁ですごい)ばあちゃん』で脚光を浴びる佐賀県は肝臓がんで1位となってしまった。 県の担当者は、「お酒よりも、基本的にウイルス感染を考えております。ウイルスに感染する何らかの原因があったとは思われますが…」と頭を悩ます。 「ひとつ考えられるのは、かつて筑後川域で“日本住血吸虫”が流行りました。その予防注射などで血液感染したのかもしれません」 こうした背景もあり、「1992年から、C型感染ウイルスの肝疾患の検診を始めました。それでも、受診率が低いので、職場などに出向いて、検診を行っています」と話す。
子宮がん糖尿病や交通事故死に加え、子宮がんも1位となった徳島県は、「検診の受診率が低い。一次検診を受けたとしても、結果が要精密検査だった場合、さらに受診する方の率も低い」と嘆く。 予防策には、「05年の結果を把握したのが昨年末。対策はまだ具体的には考えていません。今後、受診率も含め検討したい」と話している。 一連のランクについて、専門家はどうみるのか。国立がんセンター予防研究部の津金昌一郎部長は胃がんについて、「秋田、山形、新潟など日本海側が多い。少ないのは九州で、沖縄は圧倒的に少ない。でも、秋田と岩手は隣り合わせだが、岩手は少ない」。 こうした地域格差に、「やはり塩分の摂取量が多いところに胃がんは多い。秋田や新潟は米所です。岩手は山間部が多いから、広い田んぼがない。米がおいしいと、みそ汁や漬物と一緒に食べ、塩分の摂取量が多くなる」と分析する。 どういうことなのか。 「ナメクジは、塩をかけると溶ける。ナメクジは、粘液で自分の体を守っている。胃の細胞は、粘液で胃酸から守っている。そこに塩分の濃い食品が入ると、溶ける。酸が直接胃の細胞を攻撃して、慢性的な胃炎になる。そして胃がんになりやすくなる」 圧倒的に少ない沖縄には、「沖縄料理は炒めるということで、油がベース。塩を使わないので摂取量が少ない」と分析。 世界的に胃がんの人口が減少しているのは、「冷蔵庫が普及し、保存食として塩漬けにしている食品などを食べる機会が減ったので、塩分摂取量も減った」という。 やはり対策は、「塩分濃度の高い食品は避けること」と話す。 肺、喉頭、食道がんには、「喫煙、飲酒が関係しているのでしょう。食道がんは、酒とたばこをやらない人はまずならない病気と考えていい」といい、結腸がんには「食生活の影響は、そう大きくない可能性がある。運動不足、飲酒が関係が強い」とみる。 また、日照時間が多い地域ほど消化器系がんになりにくい傾向があるといい、「太陽に当たると人の皮膚はビタミンDを作る。Dは消化器官系がんに予防的に働くといわれている。ですから、胃や大腸系のがんには日照時間も関係するとされています」と話す。 全般的な格差について、「塩分などの食生活、日照時間、飲酒、ウイルスなどの流行のものが地域差を生み出しているのでしょう」とし、対策には「1年に1回くらい、有効性が確立された胃や大腸がんなどの検診をおすすめします」とアドバイスする。 過去の5年間死因ワースト1005年度の厚労省調べで、死因1位はがん(32万5941人)。順位はこの10年、変動なし。がんは81年から1位となっている。 がんの中では過去5年間、肺がん、胃がんが最も死亡者数が多い。肝臓、結腸、膵臓が入れ替わりながら続く。 2位の心疾患(17万3125人)は、心不全、急性心筋梗塞での死亡が圧倒的に多く、10年前から1年間の死亡者数に変化はない。10年で約2倍に膨れ上がったのが不整脈と伝導障害。 3位の脳血管疾患(13万2847人)は脳梗塞が圧倒的に多く、死亡数は95年の8万964人をピークに減少傾向にある。次いで脳内出血、くも膜下出血で亡くなる人が多い。 4位の肺炎は10万7241人、5位の事故は3万9863人だった。 人口動態調査厚生労働省の人口動態調査「都道府県別にみた死亡率死因簡単分類別死亡率」は、「なるべく死にたくないという世界の考えの流れに沿って」と、1900(明治33)年から統計を取り始めた。当初、179項目に分けられた調査は現在、1万4000項目で調べられ、調査年の翌9月に発表。最も新しく追加されたのは急性呼吸器症候群。数字は10万人に対しての死亡人口を表す。 |